Diversity Equity & Inclusion (多様性 x 公平性 x 包括性)を学ぶ
JSIEは、一人ひとりがリーダーシップをとり、力を発揮し行動することによって、誰もが自分らしい生き方のできる社会の実現を目指します。
JSIEはワークショップを通じて、無意識の偏見や固定観念を超えて、幅広い分野・地域で活躍する「行動する人」を応援し、地域やグローバル社会の抱える問題解決へ取り組み、新しいことに挑戦し活躍する場を国内のみならずグローバルに広げる視野を持つことを目的としています。
社会や組織の固定概念や価値観よって、特定の人たち(例:女性、LGBT、障害者など)を疎外したり、無意識に優劣をつけたりしてしまっていませんか。これは特定の人たち側にも固定観念を植え付けてしまい、能力を最大限伸ばしたり発揮したりすることができなくなってしまいます。
ジェンダー、国籍のみでなく、違う生い立ちや文化、考え方を有する人が切磋琢磨することで、自分の楽な領域(comfort zone)から出て、クリエイティビティを発揮することが出来る。クリエイティビティの高い人は、多様性の高い職場で働くことを望んでいます。自分の多様性が尊重されることが大事なのです。
グローバル化と技術発展により、社会の変化は非常に早くなり、それに伴いこれまで常識と思われていたことが必ずしもマッチしなくなってきています。そうした状況で重要なのは、新しい価値を(再)創造する力です。そこで、伝統技術なども用いて自己実現したり、新たな常識を作り出し社会的インパクトを生み出す活動をしておられる方々にお集まりいただきます。
(注)本イベントはオンデマンドのみとなります。詳細は info@jsie.net までお問合せください。
講演&ワークショップ開催概要【1時間半~2時間)
- 開催日:2024年8 月
- 講演「ロシア系日本人として学んだ多様性のチカラ」
- スピーカー:チュック・ベッシャー氏 (略歴は下記参照)
- DE&I ゲーム ファシリテータ:JSIE 村上博美
- 振り返りセッション司会:JSIE 杉田麻由美
- 参加者数:最低30人~200人(応相談)
講演者
チュック ベッシャ―|Chuk Besher Plan Be 株式会社 代表取締役エグゼクティブ・プロデューサー
2021年、グリー(株)を経て独立、Plan Be(株)を設立。2016年に入社したグリー(株)では、コーポレイトコミュニケーション及び広告メディア開発担当。女性向けデジタルマガジMINEを運用する3Minute(株)の買収後、Executive Producerとして出向。前職は日本コカ・コーラ、メディア&コミュニケーション統括部長。オリンピック、ワールドカップ、テレビ番組制作、CM楽曲のプロデュース等を担当。以前は政策スタッフとして自民党シンクタンクに勤務。その後、広告代理店グレイ大広戦略企画室長、CNN日本語放送キャスター、アジア財団日本代表等を歴任。
コロンビア大学 国際関係・公共政策大学院(School of International and Public Affairs)の修士課程修了。日本問題及びインターナショナル・コミュニケーション専攻。主な著書は『コロンビア大学院で考えた世界と日本』(はる書房)、『日本 出る杭考現学』(月刊コラム)等。現在、Tokyo Headline コラムニスト。神戸市生まれ、日本国籍。
両親は白系ロシアの難民。愛妻ゆきちゃん、長男ノア、次男ルカの4人家族。趣味は滝修行。2020年MineプロジェクトがNHKで紹介される。Future is Mine ~Ainuはこちらから。
村上 博美|Hiromi Murakami 一般社団法人JSIE代表
ワシントンDC経済戦略研究所(ESI)上席研究員、アジア部門バイスプレジデント、日本医療政策機構理事、米国戦略国際問題研究所(CSIS)グローバルヘルスポリシーセンター非常勤フェロー等や、米国ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)や政策研究大学院大学でも教鞭をとった後、2015年から活動を開始し、2017年に米国にてJapan Institute for Social Innovation and Entrepreneurship (JSIE)を創設。米国際経営学修士、米国ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)国際関係論博士。上智大学理工学部卒業。日本の女性や若者にもっと世界で活躍してほしいとJSIEの活動を進めている。設立にまつわるストーリーはこちら。
杉田 麻由美|Sugita, Mayumi JSIE渉外担当ディレクター
Japan Institute for Social Innovation and Entrepreneurship(JSIE)
ワークショップ参加者の声
・ベッシャー先生の話を聞く前はただのノンバーバルコミュニケーションだと思っていたが、様々なルール(常識)を持つ人々の集まりを作ることが目的と知り、多様性の経験をしてもらうことかと思いました。多様性を認めたり、それぞれの人々を出身やルーツで区別しないことは、私自身、帰国生と接する中で沢山の気づきを与えられてきました。
・「前提」が違う人が紛れ込んだ場合、抑圧しがちだと気付いた。普段の生活でも同じかもしれないので、気をつけたい。
・こうあるべきと思っていた前提は誰しもに共有されているわけではないということ
・ワークショップを通し、異文化の少数派を異端児と決めつけ、ルールを確認させたいと思う自分がいた。また、最後の平等と公平の話も印象に残った。無意識の決めつけ、強要を少しでもなくしていきたい。
・多様性を認めているとしていながら、わかったつもりとやっているつもりになっていた。
・まさに無意識で常識を押し通そうとする恐ろしさを感じました。
・改めて自分自身のこと、置かれた環境について考えることの大切さに気付かされました。それと同じくらい、相手や相手の環境に興味をもち、理解し、尊重することの大切さを知りました。誰に対しても、もっと一人一人や全体とのコミュニケーションの機会を作り、いろいろな生徒を受け入れられる心を持ちたいと思いました。
・考えや価値観の衝突があった時、コミュニケーションがなければ少数派はあきらめるしかなくなってしまう。コミュニケーションの重要性を改めて感じました。
・合理的配慮という言葉も社会に浸透しつつあるように、ニューロダイバーシティの考え方を持っていないと教員としても時代に合わなくなってきていると感じます。講義で拝見した「平等」「公平」「現実」の図のように、平等にこだわることから、公平性を考えることへと、意識を変えていかなければならないと思いました。
・日頃から他者の価値観や基準に対して決めつけた評価や扱いをせず寛容であろうと心がけていたつもりであったが、いざ実際に価値観や基準の違いを突きつけられたとき自分の価値観にこだわってしまう傾向に気付かされた。
・言語化できないほど様々な気づきや学びがありました。多様性とともにアイデンティティにも関わるお話だと感じました。学校という場で様々なレベルのバイアスについて、気づいて考えていかなければならないと改めて思いました。そもそも「正しさ」とは、など振り返って考えることが多くありました。このDE&I 「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」という言葉を初めて学びました。
・ゲームを通して、ルールは守らなくてはいけないが、あえて破る事で円滑に事が進んだり発展できたりすると気付かされた。