アカデミーヒルズライブラリ × JSIE コラボ企画
グローバルに活躍する起業家や自ら行動する方たちから、地域やグローバル社会の抱える問題解決への実践的取り組みを直に聞くことは、私たちに刺激やヒントを与え、新しいことに挑戦するきっかけを提供してくれます。フォーラムを通じて、幅広い分野・地域で活躍する「行動する人」を応援し、地域やグローバル社会の抱える問題解決への実践的取り組みのヒントを得ることで、私たちも新しいことに挑戦し活躍する場を国内のみならずグローバルに広げる視野を持つことを目的としています。
2018年5月23日に開催いたしましたFirst Movers Forum 第 4 回では、グローバルな視野を持ち、新しいことに進んで立ち向かい、多様性を生かせる人材を育てるには、というテーマです。グローバル化と技術発展により、社会の変化は非常に早くなり、それに伴いこれまで常識と思われていたこと、正しいと思われていたことが揺らぎ始めています。そうした状況で重要なのは、自分の頭で考え判断し行動する力です。そこで、こうしたグローバルトレンドにうまく適応し、そこで自己実現、社会的インパクトを生み出す人材を育てる活動をしておられる方々にお集まりいただきました。今回の First Movers Forum は、まさに、これからの時代を自分で切り開く人材を生み出すことに関わり行動する人々にご登壇いただき、これまでの経緯、情熱の他に必要なもの、社会へのインパクト、そして新しい挑戦に取り組みつづけることについて、語り合っていただきました。プロのマジシャンである高田さんからマジックの披露もあり、お三方がそれぞれやりたいことを実現し輝いている様子が十分伝わってきました。
登壇者
ボーク 重子|Bork, Shigeko
福島県出身。Sotheby’s Institute of Art (London, UK) にて現代美術史の修士号 取得後、南仏で出会ったアメリカ人との結婚を機に 1998 年ワシントン DC に移住。そして「絶対無理」の大合唱の中初の現代アジアアート専門ギャラリー、Shigeko Bork Mu Project を 2004 年にジョージタウンにオープン。大方の予想に反しワシン トンポスト紙を始め ArtNews などあらゆるメディアにて好意的に取り上げられ、顧客には前米副大統領夫人やスイスの著名コレクター、ピゴッジコレクション、そして美術館など多くの VIP を含む。2010 年より自らのワークライフバランスの答えとしてギャラリーオーナーからアートコンサルタントへと転業。 近年では自らの起業を支えた夢を叶え幸せになるスキルを広めるべくライフコーチとしても活躍中で、2016 年にはライフコーチのメソッドをもとに「誰だってなりた い自分になれる(海竜社)」を出版。ライフコーチの依頼が増えたことに合わせて 幸せスキルのワークショップを東京電力などの企業や大学、スーパーグローバル高校などで年3回開催し、アートコンサルティングとライフコーチの 2 足のわらじで 日本とワシントン DC を行ったり来たりしている。娘は知性や才能、リーダーシップ などを競う大学奨学金コンクールを競う全米の最優秀女子高生コンクールで 2017 年優勝。2018 年 2 月、「世界最高の子育て」をダイヤモンド社から出版。
大崎 麻子|Osaki, Asako
上智大学卒業。米国コロンビア大学で国際関係修士号取得後、国連開発画(UNDP)ニューヨーク本部に入局。世界各地で女性のための教育、雇用・起業支援、政治参加の推進、紛争・災害復興などのプロジェクトを手がけた。現在は、フリーの専門家として、大学、NGO、メディアなどで幅広く活動中。G20、APEC(アジア太平洋経済協力)、ASEM(アジア欧州会合)、国際女性会議WAW! (国際女性会議)など、国際会合への出席や国際調査を通じて世界の動きに精通すると同時に、国内のジェンダー問題や女性・ガールズのエンパワーメント・リーダーシップ教育にも取り組んでいる。関西学院大学総合政策学部客員教授、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事、男女共同参画推進連携会議有識者議員(内閣府)、国連安保理決議1325号「女性・平和・安全保障」に関する行動計画評価委員会委員(外務省)等を務める。大学院在学中に長男を、国連在職中に長女を出産し、途上国への子連れ出張も多数経験。帰国後は、長男は都内のインターナショナルスクールで国際バカロレア(IB)ディプロマを取得。長女は公立学校で育ち、現在は都立高校1年生。自身も中学校のPTA会長を務め、地域の教育活動にも取り組むなど、Think Globally, Act Locallyを実践してきた。著書に『女の子の幸福論 もっと輝く明日からの生き方』(講談社)『エンパワーメント 働くミレニアル女子が身につけたい力』(経済界)公式サイト:https://www.asako-osaki.com/
高田 修太|Takada, Shuta
HLAB共同創設者。自身の受験体験から、進路指導に対する問題意識が生じ、東京大学在学中の2011年に現在のHLAB代表でハーバード大学在学中だった小林と数名の仲間と共にHLABを創設、高校生向けのサマースクールを東京で開校。その後、長野県小布施町、徳島、スピンオフとして石川県小松市でのサマースクール等を新規立ち上げ。東京大学・イリノイ大学で工学を専門として学ぶ傍ら、教育プロジェクトとしては工学系大学生たちで小中学校の理科の授業をつくり、サイエンス・コミュニケーションにも実践/学術的に取り組んだ。大学院修了後は、ボストン・コンサルティング・グループにてデジタルサービスの戦略構築、教育関係のプロボノプロジェクト、ビッグデータ分析等の社内講師を担当。2017年にHLABに再参画し、サマースクールやResidential College、海外留学奨学金(柳井正財団)など幅広く、数年前に自らがほしかった教育環境を創り出すことに従事。国内外に進学する優秀な高校生、大学生のコーチとして尽力。ちなみに、学生時代よりプロマジシャンとしても会員制バーやデパートで演技しており、現在もたまに活動中。
原 佑理子|Hara, Yuriko
JSIE Director for Communications (ファシリテータ)
モルガン・スタンレー証券株式統括本部、資産運用会社ニューバー
MC
杉田 麻由美|Sugita, Mayumi
JSIE渉外担当ディレクター
英国リーズ大学(University of Leeds)卒業。米国三井物産社長秘書、米国ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー・センター所長アシスタントを経て帰国。その後、政策研究大学院大学(GRIPS)学長秘書、東京財団広報渉外担当プログラム・オフィサーを経て現職。