難民問題や貧富の格差拡大、衛生・環境問題など様々なグローバル課題が山積する今日、それらの課題に対する解決策を導くには、強いリーダーシップと社会変革精神が求められています。社会の閉塞感を打ち破る大きな原動力となりうる女性や若者の活躍の場を広げ、一人ひとりが力を発揮でき、誰もが安心して自立した生活を送れるよう持続可能な発展を促す社会の実現を目指します。
日本をはじめ国際社会においてより包括的な社会の実現を目指し、女性のエンパワーメントを促進しながら、グローバルコミュニティに対する貢献度を高めることを目的としてWashington Women’s Dialogue(WWD)を開催しています。WWDでは、国際問題や社会問題など幅広いイシューを考えつつ、先達に学ぶ場を提供します。ワシントンDCを拠点にロールモデルとなる各界の女性リーダーの方々をゲストスピーカーに迎え、リーダーシップ研鑽のヒントを模索し、男女共生の社会の実現について、少人数でスピーカーと身近に議論できる機会を提供いたします。
今回は国際通商問分野で活躍する米上院財務委員会の通商法律顧問Elissa Alben氏をお招きしました。数々の通商交渉、米国通商法案の取りまとめに直接関与するなど、アメリカの通商政策形成の第一線で働く彼女が、三人のお子さんを育てながら、通商の分野で活躍するようになったきっかけや、キャリアの選択などお話していただきました。またアフラック・インターナショナル上席部長の菱川氏は、日本経済新聞記者から結婚を機に米国に移られて、大手法律事務所で通商スペシャリストとして日本情報室長をされた経験を持っていらっしゃいます。大統領選でもTPPなど通商問題が取り上げられておりますが、上院財務委員会やUSTR、法律事務所の果たす役割などについてもお聞きすることができました。(内容はすべてオフレコです。)今回は、経団連USA様のご協力をいただきました。
(協力:Keidanren USA)
日時:2016年11月1日(火曜日)午後6時30分~8時
Elissa Alben氏(上院財務委員会 通商法律顧問)、菱川摩貴氏(アフラック・インターナショナル国際担当上席部長)
言語:英語
Elissa Alben氏 上院財務委員会 通商法律顧問(Democratic Staff)
Ms. Alben’s responsibilities include matters relating to the Trans-Pacific Partnership negotiations, general trade issues involving the Asia-Pacific, the World Trade Organization, and trade enforcement. Ms. Alben came to the Committee after eight years at the Office of the United States Trade Representative (USTR), where she served as Deputy Assistant USTR for Enforcement and Monitoring and Associate General Counsel. At USTR, she helped oversee a wide range of enforcement matters arising from WTO and U.S. free trade agreement obligations, served as chief lawyer for the United States-Korea Free Trade Agreement (KORUS) and the United States-Oman Free Trade Agreement, and advised on issues including U.S. tariff preference programs, market access, customs, and telecommunications. She also represented the United States before WTO panels and the WTO Appellate Body. Prior to USTR, Ms. Alben worked for three years as an associate in the international trade department at Steptoe & Johnson LLP in Washington, DC.
Ms. Alben received her undergraduate degree from Harvard University, concentrating in East Asian Studies, and her law degree from Columbia Law School. She is a member of the board of the Washington Foreign Law Society.
菱川摩貴氏 アフラック・インターナショナル 国際担当上席部長
ジョージワシントン大学にて大学院国際関係論修士号、東京外国語大学大学院にて地域研究修士号を取得。日本経済新聞社に記者として入社後、1996年、結婚退職しワシントンに移住。大手法律事務所で通商スペシャリスト・日本情報室長を務め、自由貿易協定、日米通商問題、通商政策、産業政策、競争政策等の情報分析を担当する。2010年アフラック入社。同社のワシントンオフィスで国際部門を担当。2012年に国際担当部長、2014年に現職に昇進。