起業家トーク 〜日本からグローバル課題に取り組む
2016年11月7日に、第4回JSIEフォーラム「起業家トーク~日本からグローバル課題に取り組む 」を開催いたしました。
今回は、グローバルに活躍する起業家や自ら行動する方々をお招きし、地域やグローバル社会の抱える、エネルギー・医療や経済的自立などの課題解決に対して、どのように起業という形で取り組んでいらっしゃるかという、パーソナルストーリーに焦点をあて、なぜ日本から外に出てこういったグローバルな課題に挑戦するのか、どのような社会的インパクトを目指しているのか、これらの取り組みを通してどういった教訓を得たのか、いま何を課題として持っているのかを共有していただき、一人ひとりが行動を起こすことによって社会が解決できることは何かについて議論しました。
開催概要
- 開催日:2016年11月7日(Mon) 19:00〜20:30
- 場所:大手町ファイナンシャルシティ グランキューブ3F Global Business Hub Tokyo
- 協力:日本医療政策機構 (HGPI)
- テーマ:「起業家トーク~日本からグローバル課題に取り組む」
- スピーカー:合田真氏(日本植物燃料株式会社取締役社長)、功能聡子氏(ARUN合同会社代表)、武藤真祐氏(医療法人社団鉄祐会理事長、日本医療政策機構理事)
- 司会・進行:JSIE 石川加奈子(モデレーター)・杉田麻由美(MC)
難民問題や貧富の格差拡大、衛生・環境問題など様々なグローバル課題が山積する今日、それらの課題に対する解決策を導くには、強いリーダーシップと社会変革精神が求められています。こうした課題に積極的に取り組む(社会)起業家と、それを支えるボトムアップ型の市民社会の役割は、ますます重要となっています。社会の閉塞感を打ち破る大きな原動力となりうる女性や若者の活躍の場を広げ、一人ひとりが力を発揮し、誰もが自分らしく自立した生活を送れるような社会の実現を目指します。
- 日本のみならずグローバルコミュニティにおいて直面する様々な課題について、起業的取り組みで解決する社会起業家を支援します。
- 情報共有や連携強化などネットワークを通して経験の共有や、地域やグローバル社会の抱える課題解決への実践的取り組みのヒントを得ながら、女性や若者のエンパワーメントを促進し、より多くの人が積極的に活動に関わり社会変革に寄与することを奨励します。
- そのために、JSIEが持つ国内外の幅広いネットワークを提供いたします。
登壇者
合田 真|Goda, Makoto
日本植物燃料株式会社取締役社長
長崎生まれ。高校卒業までを長崎で過ごした結果、原爆や戦争が怖くなる。大学に入学するも、探検部での活動以外に興味を持てず自主退学。その後、自分の手で作りだせるエネルギーに魅力を感じるようになり、2000年、日本植物燃料株式会社を設立、アジア・アフリカを主なフィールドとして事業を行う。2012年よりモザンビークに子会社を設立し、無電化村で「地産地消型の再生可能エネルギー、食糧生産およびICTを活用した金融サービス」を行っている。京都大学法学部中退。
功能 聡子|Kouno, Satoko
ARUN合同会社代表
ARUN合同会社代表。国際基督教大学、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒。民間企業、アジア学院を経て1995年より10年間カンボジアに在住。NGO、JICA、世界銀行などの業務を通して、復興・開発支援に携わる。カンボジア人の社会起業家との出会いからソーシャル・ファイナンスに目を開かれ、その必要性と可能性を確信しARUNを設立。日本発のグローバルな社会的投資プラットフォーム構築を目指して活動している。第三回日経ソーシャルイニシアチブ大賞国際部門賞受賞。
武藤 真祐|Mutou, Shinsuke
医療法人社団鉄祐会 理事長 / Tetsuyu Healthcare Holdings Pte Co-founder & Director
1996年東京大学医学部卒業。2002年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2009年早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了(MBA)。2014年INSEAD Executive MBA。 東大病院、三井記念病院にて循環器内科、救急医療に従事後、宮内庁で侍医を務める。その後マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年、在宅医療を提供する「祐ホームクリニック」を設立した(2011年に法人化し、医療法人社団鉄祐会となる)。震災後の石巻において、在宅診療所祐ホームクリニック石巻、および石巻医療圏 健康・生活復興協議会を立ち上げ、被災後の医療支援、生活支援に取り組む。在宅医療介護の情報連携においては、総務省等省庁事業としてICTプロジェクトを指揮した。2015年には、シンガポールで「Tetsuyu Home Care」を設立し、同年8月よりサービス開始している。 東京医科歯科大学医学部臨床教授、厚生労働省情報政策参与。
モデレーター・MC
石川 加奈子|Ishikawa, Kanako
早稲田大学法学部卒業後、内閣官房内閣情報調査室に勤務。内閣事務官として主に国際政治情勢に関する情報収集・分析業務に携わる。2011年秋より1年間、戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies: CSIS)にて客員研究員を務める。2013年春内調を退職後、再度渡米。International Institute of Global Resilience(IIGR)にて、Program manager、Director of Operation & Developmentを務め、2015年春Independent Consultant(Strategist)として独立起業。現在は、SK Impact Fund, LLCの副代表(日本担当)、JSIEの東京事務局代表及びテクノロジーディレクターを務める。
杉田 麻由美|Sugita, Mayumi
英国リーズ大学(University of Leeds)卒業。米国三井物産社長秘書、米国ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー・センター所長アシスタントを経て帰国。その後、政策研究大学院大学(GRIPS)学長秘書、東京財団広報渉外担当プログラム・オフィサーを経て現職。現在、経済産業省で非常勤職員としても勤務。